ニッポンのサイズ身体ではかる尺貫法 (講談社文庫)
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ニッポンのサイズ身体ではかる尺貫法 (講談社文庫)電子ブックのダウンロード - 手のひらのサイズを元にした「尺」、米の消費量を元にした「石」など、現代ではなじみが薄くなった尺貫法も、実は身体のパーツを元に作られた合理的な単位だった。江戸庶民の生活に根ざした単位をめぐる合理的な暮らしのヒントが満載! 豊富な図版と、便利な換算表を収めた、おなじみ江戸博士のサイズ解釈便利帳。(講談社文庫)
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私自身そうですが、戦後生まれ、まして平成生まれは現在の欧米化した日本社会が当たり前すぎて、そうなる前は自分たちの国がどのような社会であったか知らないことがほとんどです。資本主義以外の社会を想像することが難しくなっており、戦後自分たちがアメリカとその追従者たちによって価値観ごと植え替えられたのだということを意識することも少ないでしょう。歴史教育はなおざりにされて久しく、日本の過去の戦争や日本文化を学ぶ機会であるはずの修学旅行は、学生版の慰安旅行のような扱いになっているのではと疑いたくなることもあります。本書を読むと明治にグレゴリオ暦やメートル法を採用する以前、日本人はどのような長さ・重さの単位を使っていたのか、時間の測り方や表記の仕方-暦はどうなっていたのか、また、江戸時代は徳川幕府が支配する階級社会であり、個人の人権は実際著しく制限されていましたが、すべての面に置いて厳しかったわけではなく、当時の人々は地方によって異なる尺度を持っていることが普通で、生活の多様性が担保されていた部分もあり、現代人よりもゆったりした余裕のある尺度で世界を見ていた面がある、ということなどが分かります。かつて使われていた太陰太陽暦のことを思うと夜空に浮かぶ月の満ち欠けまでもこれまでと違って見えます(理系の方には当然の知識かもしれませんが)。書き口も四角四面ではなく、近所に住んでいる博学のおじさんの昔語りを聞いているような文体で、読みやすいです。日本人は明治以降欧米に対抗し気を張り過ぎたせいか、いまや真面目すぎ弱者や変わり者に対して異様に不寛容な民族になったような気がするのですが-なにしろ死刑廃止反対が国民の7割というのですから-。こういう人たちは検察がしょっちゅう調書をねつ造し、裁判官が行政の意向を忖度することが過去にあったことを知らないのでしょう。無実の人間が有罪になり、死刑に処されるかもしれない可能性をどこまで深く考えることができているのか、疑問に感じざるを得ません。勤勉や勤労自体はいいことですが、しかし同時に、沖縄人を「土人」中国人を「シナ人」と信じがたい蔑称で敵視するのは「真面目で勤労」で批判力のないタイプの人間-まさしくアイヒマン型の人間-ではないでしょうか。日本ではとにかく「お上」の言うことに従ってがむしゃらに働けば評価され、承認欲求が満たされるという雰囲気があるように思います。真面目で働きもので従順=善、というのはいささか単純すぎます。読書もせず苦労もせず、教育の質が低下し正義感や公共性の観念が育成されなくなり、価値観の多様性が奪われ、マイノリティは何かあれば標的にされ、日本人はどんどん「金と力」を崇拝する単純で残酷な民族になっていく気がします。グローバル化は合理化・効率化でありますが、同時に文化や価値観の均質化であり画一化であり、単純化でもあります。人間の生活感覚、ヒューマン・スケールから余りにも離れたグローバル化が生身の人間に与える種々の弊害についてもよく考える必要がある、ここいらで一度明治・戦後以降の日本社会に対して本腰を入れた棚卸をするべきなのではないかと、最近とみに思います。
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